こんにちは
心笑庵(@shinsyoan777)
です。
以前腰を痛めたという話をしましたが
再びやってしまいました。(苦笑）
知り合いの依頼でタケノコを収穫していたところ
無理が祟り、次の日朝目覚めるとず〜んとした鈍痛が・・・。
ですから騙し騙しの生活再びでございます。笑
ヘルニアを煩いもう25年以上経ちました。
人生の1/3を腰痛と共に歩んできたということになります。
「もういい加減よかろう？」
と思ってしまうのですが、
なかなか思ったようには体が動きません。
人生と同じで山あり谷あり
こちらの方も気長に付き合っていかねばなりませんね。
さて、本日はまた昔のことを書きたいと思います。
最近またつくづく
人生はオセロみたいだな
と思います。
それまでの不幸体験が実は幸運体験だった。
あの出来事のおかげで前に進めた。
これまでを振り返ると本当にそうなっています。
辛い幼少時代。
長年店をやってきたこと。
病気のこと。
そして息子の死。
全てが私の人生において必要不可欠。
あれがあったから今がある。
そう思うのです。
みじめで葛藤した幼少時代
以前も話しましたが、
幼い頃は結構辛い思い出が多くあります。
今でこそ絵笑い話として人に話せますが
当時の哲雄少年にとっては知られたくないことばかり。
まあ一番の悩みの種は母親。
以前もご紹介した通り。
マイペースで色々な場所に借金を作っていく困った母親でした。
詳しくはこちらをご覧ください↓
母親だけでも大変だったのですが、
父も病気がちで何度も入退院を繰り返していたので
私は弟と2人、母親のは破天荒ぶりに頭を抱えていましたね。
生活も苦しく
当時は生活保護を受けながら本当にギリギリの生活。
川でとった魚を焼いたり
山から柿をちぎってきたり。
近所を歩くのも肩身の狭い思いでしたから
暗くなるまでできるだけ遠くの方の友達と遊ぶ毎日でした。
「こんな家だということを知られたくない」
「惨めな生活をしていると思われたくない」
そんな考えで頭がいっぱい。
幼い頃とはいえとても辛かった。
今振り返るとよくグレなかったと思います。
不良への道に行っていてもおかしくなかったのに
あの頃の自分を支えていたのは何だったのでしょう？
いうことを聞かずに借金する母親。
退院したかと思えばすぐに病院へ戻る父親。
そんな親でしたがやはり笑った姿を見ると嬉しくて
憎しみの気持ちはありましたが、心のそこから嫌いにはなれなかった。
やはりどんな親でも親は親。
親には笑っていてほしい。
もしかしたらそれが唯一の支えだったのかもしれません。
強がりがいつしか自分に
その当時、特に小学校時代のことが思い出されますが、
学校ではつとめて明るく振る舞っていました。
誰よりも明るく、授業中もみんなを笑わせ
ちょこまかと走り回り、クラスを盛り上げる。
それが表向きの私の姿。
家で嫌なことがある分、
学校では楽しく生活したい。
みんなから同情なんてされたくない。
情けなんていらない。
「私は普通でありたい」
そんな思いが強く、
周囲の人には暗い顔を見せることはありませんでした。
以前も書いたように
養護施設から通う子、家が貧しい子にむけ
クリスマスプレゼントとして靴下を先生方からもらった時も
「こんな施しを受けるのは嫌だ！」
「私は普通だ！」
そう思い教室を飛び出した過去があります。
とにかく悔しかった。
こんな惨めな気持ちはもう２度と味わいたくない。
その時は泣きながら家路につきました。
散々泣き腫らしましたが、
そのことを親には言いませんでした。
はっきりとは覚えていませんが
「こんな親だから・・・」
と思っていたかもしれませんね。
「なんでこんな家に生まれたんだろう？」
そう感じていたかもしれません。
しかし明るさは失うことはありませんでした。
それは負けたくなかったからです。
この環境にも、周囲の目にも。
そして何より自分自身に。
暗い顔をするのは簡単です。
自分の気持ちに素直であれば暗くなるのが当然。
でも私は嫌だった。
そこの一線を超えてしまうと戻ってこれずにどこまでも落ちていく気がしていたから。
つとめて明るく。
辛い時ほど前向きに。
いつの間にかそれが私の性格となっていきました。
嫌な経験がくれた素晴らしい宝
「哲ちゃんな、ほんに明るかね〜」
あれから数十年。
あの時培ったものは、その後の私の人生を大いに助けてくれました。
どんな人にも壁をつくらず明るく接することができる。
それは私の一番の強みと言ってもいいかもしれません。
もちろん辛い経験はその後もたくさんしてきました。
それはそれはもう失敗の連続。
ですがそれらを笑いに変換することができるようになっていました。
訓練というより
幼い頃から自然と鍛えられていた
物事を都合よく解釈する能力のおかげでしょう。
この性格のおかげで色々な人から好かれます。
（私にとって失敗は全て話のネタになります）
人から煙たがられるような面倒な性格の人にも。
「何であの人は哲にだけそやん優しかとか？」
と不思議がられることも多々あります。
私としてはその人のいい部分が目に入るので自然とそうできるのですが一般的には難しいようです。
人生は本当に振り子みたい。
一方の極を味わえば、
もう一方の極に連れていかれる。
過去のつらく情けない経験たちが
いつの間にか私の強みを形成してくれていました。
それはまるで真っ黒なオセロの盤面が一気に白にひっくり返るよう。
一発大逆転が起こったような感じさえします。
本当に出来事というのは表裏一体。
悪い面があればその裏側には確実にいい面がある。
散々迷惑をかけられた親の存在があったからこそ
今の野中哲雄がいます。
もしあの人たちが物分かりのいい
素晴らしい親だったなら・・・今の私の性格は違ったものになっていたでしょう。
いや、確実にこうはなっていません。
そう考えるとメチャクチャな親で逆によかった。
そんときは本当にきつかったし辛過ぎたけど
今になって感謝の気持ちが湧いてきます。
それらの嫌な出来事が今の自分を作っていた。
それらは全て自分に必要なことだった。
それらはギフトであった。
そう解釈できる時
これまでの人生に起こった全てのこと
出会ってきた全ての人に対して
ありがとう
そう言いたくなるのです。
今苦しむ人たちへ
幸い今は本当に人にも恵まれ幸せな生活を送ることができています。
（現在腰を痛めてはおりますが。笑）
それもこれも全ては過去の辛い経験があったからこそ。
まとまった休みもなく
家族サービスもあまりできず
時間に追われ続けた仕事仕事の毎日だったからこそ
今の何気ない時間が本当に幸せに感じられます。
散歩の途中に咲く草花が愛おしく見えますし
近所の人たちとの世間話が何よりも楽しい。
その時は
「もう少し時間が欲しい。もっと余裕のある生活がしたい」
そう願っていましたが
今になって思えば
「あの時、懸命に働いてきてよかった」
「あの選択は間違いなかった」
本当にそう感じます。
本当にこれまでやりきってきました。
もちろん人と比較すると至らぬ部分はあったでしょう。
だけど自分なりに精一杯生きてきた。
だからこそこう思うのです。
その時はわからないかもしれないけど
現在進行形で何らかの贈り物をもらっているはず
人間どうしても辛いことの方に頭がいってしまうけど
失うばかりということはない。
必ずそうなっていると。
自分自身が何を手にできたか、
それは後からわかります。
全ては表裏一体のですから。
だから今苦しみの中にある人たちも挫けないでほしいと思います。
現代は色々なものに溢れ
私が生きてきた高度経済成長期みたいに単純ではありません。
必ずしも夢や希望に溢れた未来が待っているとはいえないかもしれない。
生きることが困難な時代かもしれない。
わたしも若い人たちを見て
「何とまあ複雑な時代だろうか・・・」
そう感じることも少なくありません。
ですが、その先にはきっと素晴らしいものが手に入ります。
一方的に悪いことばかりではないということを
私はこれまでの人生で学んできました。
あれほど恨めしく、憎しみをぶつけたこともあった母親だけど
今ではあの人のおかげでこんな前向きな性格にもなれましたし
そもそも彼女がいなければ私はこの世界に生まれていません。
結局どこまで行っても感謝しかありません。
「いつか必ず事態は好転する」
そう信じて前を向いて行きませんか？
私も次の世代の人々に少しでも貢献できるよう
これからも頑張っていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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私は長年経営していたスーパーをやめて、現在は創作活動をしながら地域を盛り上げるような活動を行っています。
これまで本当に山あり谷ありの人生を送ってきて、決して順風満帆ではありませんでした。
幼い頃の貧乏生活、若い頃の度重なる挫折、何度病院に通ったかわからないほどの病の連続、そして我が子の死。
思い返せば苦しい時期の方がはるかに長かった。心が折れそうになったことは数知れません。
けれどいつも笑顔とユーモアを持ち続けてきた結果、今では自分のやりたいことで周りの人に喜ばれるような活動ができています。
こんな風な人生になれたのも人のためという気持ちを忘れなかったからだと感じます。ここまで生きて来れて本当によかった。
悲しいことはありましたけど、私は私として人生を生きられることを幸せに思います。ある程度年齢を重ね、人の喜び＝自分の喜びだと今では深く感じています。
ありがたいことに私の拙い言葉で感動されたり、涙を流して喜ばれる方も出てきました。 私はそれが嬉しくてたまりません。私ができることで1人でも多くの皆さんのお役に立てるのならこれほど嬉しいことはありません。
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