ある中学生との出会いから教えられた大切なこと

 

こんにちは 心笑庵(@shinsyoan777)です。

 

いい天気です。

日差しも穏やかで暑くもなく寒くもなくちょうどよい。

 

こんな天気のいい日には!

ということでかめを設置に行ってきました。笑

 

またそれかい!というツッコミは無しでお願いします。

なんせ明後日からは天気が崩れていくそうですので。

 

 

 

さて今日はふと思い出したことがあったので

そのことについて書こうと思います。

 

ということで今日の一言

 

「人が変わるのに特別なことはいらない。何気ない日常でも変化は訪れる」

 

人が変わる時というのは何も大きな出来事があった時とは限りません。

それを1人の少女の姿に教えられました。

 

ある少女の姿が今もありありと目の前に浮かびます。

 

 

目次

職場体験でやってきた女子中学生

 

 

それは以前経営していたスーパーでの話。

 

うちの店では
中学2年生に向けての職場体験を受け入れていました。

 

毎年年1回行われる恒例行事みたいなもんです。
(他にも小学生の職場見学とか高校生も何度かきてましたかね。)

 

期間は大体3日間。

 

その期間は学校の勉強ではなく、
朝から午後までその職場がどんな風に回っているのかを
体験しながら学ぶ時間です。

 

従業員に手取り足取り教わりながらも
慣れない作業に四苦八苦する子もいましたが、

 

中には

 

「明日からバイト来ない?」

 

とスカウトしたくなるほど手際のいい子も。

 

(実際、高校生になりそのままバイトに来る子もいました。)

 

 

特に接客業というのは
中学生にしたらなかなか恥ずかしい体験のようで
はじめは顔を赤くしながら

 

「いらっしゃいませ!」

「ありがとうございました!」

 

を小さな声で言うのが精一杯。

 

ですがさすがの若さ。吸収力があるのか
3日目には見違えるように堂々と大きな声で言えるようになります。

たった3日間でも結構変わるもんですよ。

 

それまでのべ何人がうちの店を訪れたでしょう。
中学生とひとくくりにしてもほんと色々な子がいましたよ。

 

 

そんな中でも一際印象に残っているのが
閉店の年に来た1人の女子中学生。

 

我が町も少子化の波が当然のようにやってきていて
昔は何人も来ていた生徒も2019年はその女子中学生1人でした。

 

 

「これで受け入れも最後か・・・」

 

 

と感慨深く感じていると
ある従業員が不安な顔をしています。

 

「どうした?」

 

と尋ねてみると、
職場体験に来る予定のその子は
なかなか周りと馴染めず
登校しても保健室で勉強するような大人しい子という話でした。

 

 

なるほど、
そんな子なら人前に立ったりすることが
かなりの苦痛になるだろうから
バックヤード中心に作業してもらうようにした方がいいか

 

と考えていたのですが、
まあ様子を見ながら少しずつやっていこうという話になりました。

 

 

 

そして迎えた当日。

 

実際に顔を合わせてみると
とても可愛らしい学生で
確かに大人しい感じはしますが

特別暗い感じでもないので
これまでの学生と同じような形で体験してもらうことにしました。

 

 

 

先生も驚く!見違えるような変化

 

職場体験では品物を陳列したり、店内を掃除したり
実際にレジ打ちをして接客をしてみたり

 

スタッフに教わりながら、
最初は緊張からかなかなか笑顔が出ませんでしたが、
几帳面な性格なのか一つ一つの作業がとても丁寧です。

 

時間が経つにつれて少しずつ笑顔も見られるようになり
お昼ご飯をスタッフと一緒に食べた後からは
緊張もほぐれ、より一層自然体になった様。

 

大丈夫かな?という私たちの心配をよそに
側から見れば毎日楽しく作業をしているようでした。

 

始まる前の不安感はどこ吹く風といった感じで
担当していた従業員も

 

「よかった〜笑」

 

とほっとした表情。

 

 

「覚えもいいし、全てにきちんとしてる。
私より役に立つかも。笑」

 

とベテラン従業員からも太鼓判をもらい
3日間の職場体験はあっという間に過ぎていきました。

 

 

「とても貴重な体験をありがとうございました。」

 

女子中学生は最後にそう緊張しながら挨拶し、
また学業に戻っていきました。

 

 

「この3日間の体験が彼女にとって前向きなものとなるといいね」

 

そんなことをスタッフと話していたのを覚えています。

 

しかしながら

 

「あ〜これでいよいよ受け入れも最後か」

 

と毎年の恒例行事がなくなると思うと
なんとなく寂しく感じる部分もありました。

 

やはり子供を見ていると元気をもらえると言いますか、

 

「この子達は今後どんな人生を歩んでいくんだろうな」

 

と未来を想像するのが楽しくもあったのです。

特に将来のことを考え始めるであろう年代の学生と接することにより
私自身も力をもらえていたような気がします。

 

初心に返るというやつでしょうか。笑

だから毎年楽しみにしてたんですよ。

 

 

ですが最後の受け入れはこれだけでは終わらなかったのです。

 

後日、突然担任の先生が来店されました。

 

先日のお礼のご挨拶にこられたのかな?

と思いお話を聞いてみると・・・

 

 

受け入れのお礼はお礼だったのですが、
それよりも大きな大きなサプライズをくださいました。

 

 

それは何かと言いますと・・・

 

なんと

あの女子中学生がまるで別人のように
変わったとおっしゃるのです!

 

それまで朝も人目を避けるように時間をずらして登校していたのが
みんなと同じ時間に自転車で元気に笑顔で来れるようになったり

 

全てが通常通りとは言えませんが、
授業も教室の後ろの方で
集会などでも後ろの方で参加できるようになったとのことでした。

 

以前と比べると見違えるように変化した彼女の姿を見て
びっくりした先生はいても立ってもいられなくなり
お店に来てくれたようです。

 

「野中さんのところに職場体験に来た後からいきなり変わってしまったのです!」

「本当にありがとうございます!私もどうしていいか悩んでいたところだったのに
一体何をされたのですか?」

 

まるで私が魔法をかけたみたいな言い方をされたのですが
彼女と3日間過ごしたのは従業員の方。

 

私は何もしていませんと答えました。笑
(ま、それは事実ですからね。笑)

 

 

人はどんな状況でも変われる

 

自慢ではないですが(と言いながら自慢ですが(笑))

うちの店の従業員は本当に素晴らしい人ばかりで

接客で店が維持できていたと言っても過言ではないくらい
評判がよかったのです。

 

これは本当に誇りに思っていることですが
そんな従業員たちと3日間一緒に働いてみて
彼女の中に何か思うものがあったのだと思います。

 

笑顔でいること
人と接することの大切さ
人と接することの楽しさ

 

一つ一つの作業に意味があり
色々考えて働かなければならない。

 

普段買い物に来ている時には見えなかった部分。

 

「へ〜こんなに色々なことをやっているんだ!」

 

そんな私たちにしてみればある意味当たり前のことが
彼女の心の氷を溶かしたのでしょう。

 

実際、職場体験後の感想を担任の先生が聞いたところ

 

「とても楽しい3日間でした。
スタッフの方のお客さんに対する笑顔が本当に素敵で
おじいちゃん、おばあちゃんにも優しく接して
荷物も車まで運んであげたり。
お客さんみんな笑顔でありがとうと帰っていかれる。
私もあんな風に働きたいと思いました。」

 

と言っていたようです。

 

 

私もその話を聞いた時

そんなこともあるんだな

と改めて感慨深くなりました。

 

これまで色々な生徒を受け入れてきました。
元気な子、大人しそうな子さまざまいましたけど、

 

その後店を訪れ、

「あの時はお世話になりました。」

「高校に受かりました!」

「どこそこに就職しました!」

 

と報告を受けたこともあります。

 

その度になんともいえない嬉しい気持ちになったのですが、

最後の年に来てくれたその女子中学生の変化が
もしかしたら一番嬉しかったかもしれませんね。

 

 

自分たちが何気なくやっていることが
誰かの心をうつ。

誰かが前向きになっていく場面に立ち会えたということが
私にとっての何よりのプレゼントでした。

 

閉店を決めた年、最後に訪れた職場体験の生徒が
その子であって本当に良かったと思います。

 

その子は今高校生でしょうか?

その後のことは聞いてないのでわかりませんが
きっと元気にしていることでしょう。

そうであって欲しい。

 

 

 

たった3日間の職場体験がその後の行動を変えてしまう。

 

きっかけはどこに転がっているかわからない。
どんなものかはわからない。

 

そんな経験をして
それを目の当たりにしてなおさら思いました。

 

それは一つのTVのニュースかもしれません。

それは誰かの言葉かもしれません。

それは人とのご縁かもしれません。

 

どこにあるかわかりません。

もしかしたらどこにでもあるのに
私たちが気づけていないだけかもしれません。

 

ですから

 

「私は今後も変われないかも・・・」

 

と落ち込んでしまっている人も
なんのきっかけで人生が変わるかはわかりません。

 

諦めず、腐らずいれば
きっと人生が変わるような気づきが訪れるのではないでしょうか?

 

実際、私も昨年何の因果か、
かめに文字を書くということに出会い
人生が変わりました。

(正確には変わっていっている途中ですが。笑)

 

それも本当にたまたま。
日常生活の中に落ちていたものです。

 

「これが自分の人生でやるべきことだ!」

 

そんなものに70間近の69歳で出会いました。

 

本当に何がきっかけで変わるかわかりません。

 

 

希望を捨てず、
いつか訪れるそんな出会いを
見逃すことなくやっていきたいですね。

 

 

改めて今日の一言

 

最後にもう一度今日の一言

 

「人が変わるのに特別なことはいらない。何気ない日常でも変化は訪れる」

 

ある女子中学生のことを思い出し書いてみました。

先日ご紹介いただいた塩見さんの記事もそうですが
私たちの周りには気づかないだけで色々な学び、気づきがありますね。

 

人が変わるのは何か大きなことがあったときだけ

 

そんな風に考えていると
日常生活の中にある何気ないヒントや気づきを見落としてしまいそうです。

 

 

チャンスの神様は前髪しかない

という諺がありますけど

 

本当は変わるチャンスはそこらじゅうに溢れてて
私たちがみてみぬふりをしているだけなのかも・・・。

 

そこで心笑庵流の言葉を考えてみると・・・

 

神様は神様の姿をして目の前に現れない
気づけばそこら中に神様は見える

 

これなのかもしれません。

 

自分を変えるチャンス探し、神様探し
ぜひやってみてください!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

※後日談として女子中学生のお母さんもお礼を言いにこられました。

よっぽど感激されたのか、
わざわざご丁寧に菓子折りまでも持ってきてくださいました。

 

「娘を野中さんのところに預けて本当に良かったです!」

 

そう笑顔で言っていただいたことは
私の心に深く響き、閉店への花むけとなりました。

 

ありがとうございました。
お菓子は従業員一同で美味しくいただきました^ ^

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私は長年経営していたスーパーをやめて、現在は創作活動をしながら地域を盛り上げるような活動を行っています。


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この記事を書いた人

心笑庵 a.k.a 野中 哲雄(のなか てつを)

頭はこんな感じですが、坊さんではありません(笑)。

心笑庵という肩書きで創作活動をやっています。
2019年まではスーパーを経営しておりました。現在は創作活動を通して地域を盛り上げるために活動しています。

このブログでは私の現在の活動、そして紆余曲折の人生で学んだ人生の知恵をお伝えしていけたらなと考えております。

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